特許権は、排他権、つまり他人による特許発明の模倣を阻止するための権利です。換言すれば、元々同業他社の関心を引かないような発明は、特許を取得しても直接的にはその権利を有効に活用できません。 しかし、中小企業の場合、特許を取 […]
商標:称呼同一でも非類似?
近年は対比する二つの商標の称呼が1音しか相違していなくても外観や観念の著しい相違がある場合は非類似とされる傾向にあります。 今回紹介するのは、1音相違どころか、称呼が互いに同一であっても非類似として登録されている例です。 […]
「炭化珪素半導体装置の製造方法」平成25(行ケ)10300
1.事件の概要 本件は、被告が特許出願し特許第5046083号として特許を取得し、これに対して原告が本件特許を無効にするための審判請求したところ、特許庁が「審判の請求は成り立たない。」(特許維持)との審決をしたので、原告 […]
特許請求の範囲の重要性と訂正時期
特許権を侵害していると、他社から警告を受けたり、訴えられたりしても、自社製品が当該特許権の範囲に属していないという確信があれば、その旨を回答するだけで足りますが、多くの場合はそうではなく、形式的に属していたり、グレーゾー […]
商標登録出願できる者(出願人適格)
商標登録出願人となることのできる者について解説します。 1.「人」であること 出願して権利を取得すると権利の主体となることから、権利能力を有する「人」でなければなりません。 この「人」には、自然人はもちろん(民法第3条第 […]